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金沢木倉町で一人飲み初めてでも大丈夫か、実際に歩いた話

金沢木倉町で一人飲み初めてでも大丈夫か、実際に歩いた話

金曜の夜、仕事が終わって、なんとなくスマホでこの言葉を打ち込んだんじゃないかと思う。木倉町、一人、初めて。片町の裏あたりにある飲み屋街らしいけど、実際どんな雰囲気なのか、一人でふらっと入って浮かないか、常連ばかりの店に外様が入っていったら変な空気にならないか。

その気持ち、すごくわかる。私も最初はそうだった。

木倉町は片町とちょっと違う

香林坊から片町の交差点を渡って、少し奥まったところに木倉町はある。片町がチェーン系の居酒屋やクラブも混ざった賑やかな通りだとすると、木倉町はもう少し密度が濃い。小さな店がぎゅっと並んでいて、看板も控えめなところが多い。正直、初見だと「ここ、入っていい店なのか」と迷う造りの店がけっこうある。

でもそれは裏を返せば、木倉町は「常連さんが長く通っている店の集まり」ということでもある。ちゃんとした店主がちゃんとお客さんを見ている場所が多い。私はここで働くライターの先輩に連れられて最初に足を踏み入れたんだけど、その時に教わったのが「暖簾やメニューが外に出ている店から攻めろ」ということだった。何を出しているか、値段感がどれくらいか、外から見て分かる店は、一見さんへの許容度も高いことが多い。逆に、扉が完全に閉まっていて中の様子が全く見えない店は、常連メインの可能性がそこそこある。最初の一軒目には向かない。

入りやすい店の見分け方、私の基準

私が今でも使っている見分け方は単純で、カウンターがちゃんと見える店かどうか。カウンターがあって、一人客がぽつぽつ座っている様子が外から確認できる店は、一人飲みに慣れている。テーブル席しかなくて、グループ客ばかりが見える店は、初回はちょっとハードルが高い気がする。

あとは、暖簾の隙間から漂ってくる匂いとか、扉を開けた瞬間の店主の「いらっしゃい」の声のトーンとか。これは行ってみないとわからない部分ではあるんだけど、慣れてくると入り口の空気だけで大体わかるようになる。最初のうちは、失敗してもいい。一軒目で「なんか違うな」と思ったら、飲み物一杯だけ飲んで店を出るのも全然ありだと思う。私自身、最初の頃は3軒くらい「今日はここじゃないな」と外から見て回って、結局一軒も入らずに帰った夜もあった。それでいいと思っている。

何時に行くかで、見える景色が変わる

これは木倉町に限らずだけど、時間帯によって店の空気がまるで違う。

18時から19時くらいの早い時間は、まだ常連が本格的に集まる前で、店主にも余裕がある。一人客も多い時間帯で、話しかけられても軽く返せるくらいの温度感。私が一人飲みデビューにおすすめしたいのはこの時間帯だ。20時を過ぎると常連さんの熱が上がってきて、既に出来上がったグループの中に一人で入っていく形になりやすい。それはそれで楽しいこともあるんだけど、初めての人にはちょっと気疲れするかもしれない。

日曜や月曜の夜は、そもそも閉まっている店も多い。木倉町デビューをするなら、木曜か金曜の早めの時間が個人的には一番おすすめしやすい。この曜日と時間帯の空気感については、片町一人飲み何曜日がいい?曜日ごとの空気感を実感で書くにもう少し詳しく書いたので、気になる人は覗いてみてほしい。

隣の人と話せた夜のこと

私が木倉町で一番印象に残っているのは、小さな小料理屋のカウンターで、隣に座っていた40代くらいの男性がふと「金沢は長いんですか」と話しかけてきた夜のことだ。特に何を狙っていたわけでもなく、ただの世間話として始まって、気づいたら1時間くらい地元の話や仕事の話をしていた。名前も知らないまま「また会えたらいいですね」で別れたんだけど、あの距離感がすごく心地よかった。

木倉町のカウンター文化は、そういう「ゆるい会話」が自然に発生しやすい。狙って話しかけに行くというより、隣に座っているだけで店主が「お二人、同じ地元なんですね」みたいに橋渡しをしてくれることもある。これは片町の賑やかな通りではあまり起きない現象で、木倉町ならではの良さだと思っている。もちろん、毎回そうなるわけじゃない。隣の人がずっとスマホを見ている夜も普通にある。期待しすぎず、たまたま話せたらラッキーくらいの気持ちでいるのがちょうどいい。

ぼったくりや浮く心配について正直に

一番気になるのはここだと思う。木倉町でぼったくりに遭ったという話は、私の周りではほとんど聞いたことがない。ただ、初めての店に入るときはメニューに値段が書いてあるかだけは確認したほうがいい。値段の書いていない品書きしかない店は、一見さんには避けたほうが無難だと個人的には思う。それと、会計の時に不安なら「大体いくらくらいになりそうですか」と最初に軽く聞いてしまうのも全然ありだ。木倉町の店主はそういう質問にちゃんと答えてくれるところが多い印象がある。

浮くんじゃないかという心配は、正直、最初の3分だけだと思う。一人でカウンターに座って、お通しが出てきて、飲み物を一口飲む頃には、周りも別にこちらを気にしていない。人は思っているほど他人を見ていない、というのは一人飲みを続けてきて実感していることの一つだ。

一人飲みの先に、もし出会いも欲しいなら

木倉町での一人飲みは、それ自体が目的でいいと思っている。無理に出会いに繋げようとすると、逆に不自然になって浮いてしまう。まずは自分のペースで美味しいものを食べて、飲んで、たまたま会話が生まれたらラッキーくらいがちょうどいい。

ただ、正直に言うと、一人飲みだけで自然な出会いに繋がる回数はそんなに多くない。私の場合、月に数回木倉町や片町を回っても、名前を交換するところまで進むのは年に数回あるかないかくらいだ。もし「もう少し出会いの母数を増やしたい」と思うなら、マッチングアプリを並行して使っている人も周りには多い。ただし、こうしたサービスは18歳未満(高校生を含む)は利用できないのが大前提なので、そこは押さえておいてほしい。私自身がハッピーメールを実際に使ってみた時の記録はハッピーメールを金沢で使った体験記|3,000円ほどと3週間で何が起きたかに書いてあるので、興味があれば読んでみてほしい。

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木倉町の一人飲みで自然に人と話せるようになると、アプリでの会話のネタも増える気がする。実際、木倉町の店の話は私自身、初対面のメッセージで何度も使わせてもらっている。

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今週末、一軒だけ覗いてみる

木倉町は、思っているよりずっと敷居が低い。少なくとも私が最初に感じた「怖さ」の8割くらいは、行ってみたら消えていた。もし今週末の予定が決まっていないなら、18時台に木倉町を一往復だけ歩いてみてほしい。カウンターが見えて、値段が書いてあって、なんとなく空気が良さそうな店が一軒くらいは見つかると思う。そこに、飲み物一杯だけのつもりで入ってみる。それだけで十分だと思う。

出会いの場としての木倉町・片町全体の歩き方は金沢の出会いの場おすすめ10選|片町・木倉町を15年歩いた地元民が曜日と時間帯で案内【2026年】にもまとめてあるので、木倉町デビューが終わった後の次の一歩として読んでもらえたら嬉しい。