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金沢の一人飲みで常連になる方法、実際の手順を書く

金沢の一人飲みで常連になる方法、実際の手順を書く

平日の夜、片町か木倉町あたりの適当な店で一人グラスを傾けながら、「この店、もう3回来てるのに店主に名前も覚えられてないな」とちょっと寂しくなる。そういう夜、ありませんか。私はある。というか、金沢に来て最初の1年半くらいはずっとそうだった。

一人飲みで常連になりたいというのは、たぶん酒が好きとか安く飲みたいとかいう話じゃなくて、「顔なじみがいる場所がひとつ欲しい」という話だと思う。職場でも家でもない、自分を知ってる誰かがいる場所。そこから自然に会話が生まれて、人とのつながりが増えたらいい。そう思って検索してるんじゃないでしょうか。

正直に言うと、金沢で常連になるのに特別なテクニックはいらない。ただ「通い方」に順番がある。それを最初に知らずに突っ込んで、私は最初の3ヶ月くらい遠回りした。今日はその遠回りの内容も含めて、実際にやった順番を書く。

常連ってどこからが常連なのか

これ、意外と定義が曖昧なまま「常連になりたい」と検索してる人が多い気がする。よく言われる目安は「週3回以上」「1年以上通っている」というものだけど、正直これは大きめのチェーン店や繁盛店の基準に近い。カウンター数席の個人店なら、私の感覚では週1〜2回を2〜3ヶ月続けた時点で、店主のほうから「今日はお一人ですか」じゃなく「いつもの感じで大丈夫ですか」に変わる。そこが最初の分岐点。

大きい店だとこの変化がなかなか起きない。だから常連になりたいなら、収容人数が数人から20人くらいまでの小さい店を選ぶのが近道になる。大箱の居酒屋だと、通っても店員が入れ替わって振り出しに戻ることがよくある。これは実体験。

エリアと業態で、常連になりやすさはかなり違う

金沢の一人飲みスポットは片町・木倉町・柿木畠・近江町市場周辺・金沢駅周辺と分かれていて、それぞれ客層と回転の速さがまったく違う。ひがし茶屋街は観光客の比率が高くて一期一会の空気が強いから、常連狩りの場所には向かない。逆に木倉町や柿木畠の小規模な居酒屋・おでん屋は地元客の比率が高く、店主が客の顔を覚える速度も早い。

一度、自分の体感で表にまとめてみた。あくまで感覚値なので、店によって差はあるという前提で見てほしい。

エリア向いている業態の例カウンター席価格帯の目安常連になりやすさ(体感)向かない人
片町居酒屋・バー多い標準的中(客層が広く時間帯次第)静かに一人で飲みたい人
木倉町・柿木畠個人経営の居酒屋・おでん屋非常に多い比較的手頃賑やかな雰囲気が苦手な人
近江町市場周辺立ち飲み・鮮魚系居酒屋多い標準的中〜高昼型で夜に来られない人
金沢駅周辺駅ビル内居酒屋・出張客向け店店による標準〜やや高め低〜中(客の入れ替わりが速い)頻繁に通えない出張・観光客
ひがし茶屋街観光地型の飲食店少ないやや高め常連目的で通いたい人には不向き

価格帯はあくまで体感的な目安で、店ごとにかなり差があるので、実際に行く前に一度メニューを覗いてみてほしい。あくまで「同じ店に何度も足を運びやすいエリアはどこか」を測るための表として見てもらえたら。木倉町・柿木畠は路地が狭くて店が密集している分、店主同士も顔見知りで、一軒に通ってると隣の店の人からも顔を覚えられていく、という不思議な連鎖が起きやすい。ここは個人的に一番おすすめしたいエリア。

駅周辺は逆に、駅直結で出張者を捌くタイプの店が多く、金沢おでんや能登牛を看板にした、初めての一人でも入りやすい店構えのところが目立つ。飲み放題プランを用意している店もあって、一人で軽く飲んで帰りたい日には便利。ただ客の回転が速い分、常連として顔を覚えられるまでには時間がかかる印象がある。「入りやすさ」と「常連になりやすさ」は必ずしも一致しない、というのが正直な感想。

実際にやった通い方の順番

1回目は偵察だと思って行く。事前にSNSや店の情報を軽く見て、雰囲気とだいたいの値段を把握しておくと、店に入る前の緊張が結構減る。これは自分にも効いた。1回目に「常連になろう」という気持ちで気合を入れすぎると、たぶん空回りする。まずは静かに飲んで、店主の接客の温度感、他の客との距離感を見るだけでいい。

2〜3回目からが本番。同じ時間帯、できれば同じ曜日、同じ席に座る。これがけっこう効く。店主は意外と客の来店パターンを覚えるのが早くて、「あ、また火曜の8時の人だ」となった時点で、扉が薄く開く感覚がある。会話は無理に増やさなくていい。「今日のおすすめは?」くらいの一言で十分。金沢だと地酒の話や旬の魚の話を振ると、店主のほうから話が広がることが多い。

4回目以降になると、店主の方から話しかけてくることが増えてくる。ここでようやく、他の常連さんとの接点も生まれ始める。これは私の実感だけど、常連さん同士の輪に入れてもらえるのは、店主に認識された「後」であって、その逆はほぼない。焦って常連客の輪に自分から割り込もうとすると、たぶん浮く。順番は「店主→常連」で、これを逆にすると空回りする確率が高い気がする。

会話のきっかけとしては、金沢の地酒の飲み比べを聞いてみるのが個人的には鉄板。加賀の地酒は蔵ごとに味がかなり違うので、店主に「今日のおすすめの一杯」を聞くだけで自然な会話になる。ワインを何種類か揃えている店なら、ワインの話題からでもいい。郷土料理の話も無難で、金沢おでんの具の話は初対面でも意外と盛り上がる。

やらないほうがいいこと

通ってるうちに、たまに「常連客ヅラ」をしてしまう人を見かける。まだ数回しか来ていないのに他の客に話しかけたり、店員に馴れ馴れしくしたり。これ、店主も他の常連も見ていて、正直かなり冷める。私も一度、通い始めて1ヶ月くらいで先輩常連っぽい振る舞いをして、明らかに周りの空気が冷えたことがある。反省した。

スマホをずっと見ているのも、せっかく通っているのに勿体ない。カウンター越しの一言二言が積もって常連になっていくので、そこを放棄すると何年通っても「よく来る一人客」で終わる。逆に、混んでいる時に長々と話しかけ続けるのも店主の負担になる。この距離感の話は金沢 居酒屋カウンター一人客への話しかけ方、迷惑にならない距離感にもう少し詳しく書いた。

女性が一人で通う場合の注意点

女性の一人飲みは、金沢でも増えている印象があるけど、店選びの基準はもう少し慎重でいい。カウンターがオープンすぎる店だと視線が気になることもあるし、常連の男性客との距離感に困る場面も出てくる。個人的には、まず店主がしっかり客を見ている(客同士のトラブルに気を配っている)店を選ぶのが安全だと思う。この辺りは金沢 女性の一人飲みで安心できる店の選び方と立ち回り方にまとめているので、そちらも参考にしてほしい。

木倉町や柿木畠の小さい店は地元客中心で落ち着いている一方、片町は時間帯によって客層が荒れることもあるので、通う時間帯は金沢 平日一人飲みは何時から?片町・木倉町の時間戦略を見て決めるといい。曜日の話は金沢・片町の一人飲みで出会いはあるか。曜日と時間帯、店のタイプ別の選び方にも書いた。

常連になった後、出会いはどう広がるか

これは正直、店による。常連になって店主と話せるようになっても、そこから恋愛的な出会いに直結するかは別の話で、「必ず出会える」というものではない。ただ、店主が他の常連客を紹介してくれたり、たまたま隣に座った人と自然に話す機会が増えたりするのは事実としてある。私の場合は、木倉町のある店で2年通った結果、飲み友達が3人できて、そのうちの一人からもっと広い人付き合いに繋がった。この流れは個人差が大きいので、あくまで一例として。

一人で店に座って知らない人と話す、という行為自体に慣れておくと、この後の展開が楽になる。実は、私はマッチングアプリでのやり取りに慣れておいたことが、店での会話にも地味に効いた。人と初対面で話す練習という意味では似ている部分がある。ちなみにマッチングアプリは18歳未満(高校生含む)は利用できないので、その点だけは前提として。

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会員数が多く、金沢のような地方都市でも相手が見つかりやすい老舗。

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一人飲みでの会話が続かない、話し方に自信が持てないという人は、初対面で会話続かない金沢の人へ、沈黙が怖くなくなる話し方も併せて読んでおくと、店でのやり取りが少し楽になるはずだ。

何回通えば常連になれるのか、という質問について

これ、一番よく聞かれる。答えは「店の規模と店主の性格による」としか言えないんだけど、小さい個人店なら5〜6回、頻度で言うと1〜2ヶ月あれば、店主の対応が明らかに変わってくる感覚がある。逆に大箱の居酒屋だと半年通っても覚えられないこともある。だから「回数」より「店選び」のほうが実は重要度が高い。

もう一つよく聞かれるのが、常連になるデメリット。正直に言うと、行きつけができると他の店に浮気しにくくなる、というのはある。あと、常連としての振る舞いを求められるようになると、たまに気楽に飲めない日も出てくる。それでも、知らない街で一人になれる場所ができるメリットのほうが、私にとっては大きかった。

木倉町の狭い路地を歩いて、いつもの店の暖簾をくぐる。店主が「お、来た」と一言かけてくれる。それだけのことなんだけど、金沢に来て何もなかった頃の自分からすると、けっこう大きな変化だった。今日これを読んで、行きつけにしたい店が一軒でも頭に浮かんだなら、次の一杯はその店で、同じ時間に飲んでみるところから始めてみるといいと思う。